自慢ではありませんが私は数字が苦手です。
大学受験の時には文系科目だけで受けられる大学を受験するなどとにかく数字から逃げてきました。
そんな私がワケあって独学で日商簿記3級を受験し、無事合格することができました。
今回は、そんな私が簿記3級を合格するまでに使った参考書や勉強法などを紹介します。
・日商簿記3級を受けてみたい
・数学苦手なのに大丈夫か心配
・そもそも簿記って何…?
という方はぜひ見てみてください♪
日商簿記3級の試験内容
簿記3級の試験で出題されるのは「商業簿記」というものです。
その中でも、特に「個人商店」で使用する範囲の取引が対象になります。
(2級は株式会社を想定したより広範囲なもの、+工業簿記になります。より複雑になりますね。)
・試験時間は120分
・合格ラインは70/100点
となっています。試験回によって難易度に差がありますが、難易度による点数調整等はありません。70点とれば合格です。
とりあえず電卓を買おう
簿記の試験を受けるとなったら、とりあえず1つ電卓を買いましょう。
勉強をし始めると分かりますが、電卓をかなりの頻度でたたきます。
特に高性能なものを用意する必要はありません。
ただ、慣れたものを使うことが大切。ひとつ「コレ!」と決めたものを使って試験日は必ず持参しましょう。
▼試験についての詳細(日程等)はこちらをご覧ください▼
日商簿記3級合格に必要な勉強時間
私の場合、勉強期間は約3ヶ月でした。
仕事をしていたため平日1~2時間、土日は5~6時間、簿記のための勉強時間にしていました。
働きながら時間を確保するのは大変ですが、個人的には3ヶ月~5ヶ月程度の勉強期間で受験に臨むのが良いと思います。逆に6ヶ月以上の期間があると長すぎる印象です。
あまりに勉強の時間が取れず理解がおろそかになってはいけませんが、ある程度まとまった期間にぎゅっと凝縮して勉強したほうが試験日までのモチベーションも維持しやすいです。
日商簿記3級受験におすすめの参考書・教材
私が日商簿記3級受験までに使った教材は全部で3冊です。
- 会計基礎の本を1冊
- 簿記の入門本を1冊
- 簿記の問題集を1冊
実際に使ったものを紹介しながら、どのような流れで勉強したか、お伝えしたいと思います。
会計のことが面白いほどわかる本
私がはじめに手にした1冊は試験の対策本ではなく会計の基礎の本です。
私は昔から公式を覚えたり、暗記するのが苦手でした。
「どうしてそうなるか?」が理解できないと先に進めないタイプだったのでまずは会計基礎の本を読んでみることにしました。
特に数字に苦手意識がある人こそ読んでほしい会計基礎の本です。
「簿記やろう!」っていうけど、そもそも…
・なんで会計が大事なの?
・簿記が会社をどう動かしてるの?
・簿記で記録する取引ってどんなもの?どうやって?!
という疑問をとても丁寧に解説してくれる良書です。
300ページ弱ありますが、イラストも多く専門用語を避けた文章なのでとても読みやすいです。簿記を受ける前の初めの一歩にぜひ読んでみてください。
「簿記」を使う前提がわかるので、その後の勉強がスムーズに進みます。
試験問題を解きはじめたときにも「これってそもそもなんだっけ?」と疑問に思ったらこの本に立ち返ると頭が整理されるのでおすすめです。
これから始める人の簿記入門
会計基礎をなんとなく理解してから、簿記の本を手に取りました。
私が使ったのはこちらです。
日商簿記3級の受験に不可欠な勘定科目の説明がしっかりされていて、基本的な仕訳の解説も充実しています。
(勘定科目(かんじょうかもく)という言葉、今はわからなくても大丈夫。この本読めばわかります)
簿記3級合格を目指すための第一歩は仕訳に慣れることです。
この本は仕訳がたくさん練習できる作りになっています。
何度も何度もこなすことで、簿記特有の仕訳の作業に慣れていきましょう。
いろんなパターンの仕訳が即座に書けるようになるまで練習してみてくださいね。
合格するための過去問題集(日商簿記3級)
参考書で仕訳と決算処理のひととおりの流れをザッと掴んだらあとはとにかくたくさん問題を解く。これに尽きます。1冊問題集を用意して解いてみてください(解説がしっかりあるものを選んでくださいね!)
はじめは全然解けずに苦しいと思います。
どうしてもインプットだけでは問題には太刀打ちできないので、何度も問題を解きながらさまざまなパターンに慣れていきましょう。
私の場合、はじめは全然点数が伸びずに苦しみました。
ですがたくさん問題を解いていくうちにアウトプットすることに慣れ、ある日突然解けるようになりました。
問題集を一冊、完璧に解けるようになるまで何度も何度も解きましょう。
解説を読んで「理解した!OK!」で次にいっちゃうのは絶対ダメです。必ず自分で回答を導くまで繰り返し練習することが大切です!
また、試験1か月を切ったら時間をはかって解くようにしてみてください。
簿記の試験の時間は2時間。設問ごとに何分かけて解くと時間内に解き終わるかシュミレーションして、当日「最後まで終わらなかった…!」ということがないように準備していきましょう!
試験当日の留意点
もうここまできたら、あとは勉強してきた成果を出すだけ!ですが、少しだけ注意点を書いておきます♪
試験当日、「計算用紙」は大切に使おう
当日は、問題冊子(1冊)に加え計算用紙(白紙1枚)が配られます。
簡単な仕訳などは問題冊子への書き込みだけで事足りますが、精算表を作る問題などは、計算も必要になりますし、メモすることも多くなるので計算用紙を別で使うことになると思います。
見直し必須なので、あとからみてわかるように筆跡を残しましょう!
解き終わったあとの見直しは必ずしよう
試験途中、解答し終わったら120分待たずに退席することが可能です。
おそらく、早く退席する人もいるので焦ると思います。気にする必要ありません。
普段慣れている仕訳や精算表の問題。スラスラ解けたとしても必ず見直ししてください。
電卓のたたき間違いで桁がおかしかったり、勘定科目の転記ミスをしていたり、緊張感の中での試験なので、往々にしてあります。実際私もいくつかミスを発見しました^^;
精算表、貸借対照表、損益計算書を作成する設問は、計算ミスが一つでもあるとそのあとの問題も引きずられて数字がズレます。大きく点数を落としちゃいます。
解いている最中はなかなか気づけないので、必ずしっかり見直しをしてもったいないミスを防ぎましょう。
おわりに
今回は日商簿記3級合格までの勉強方法についてシェアしました!
そもそも「簿記って何?」という状態からの勉強の場合、慣れるまでがどうしても大変です。
ですが、慣れてしまえば応用が利き、問題もスラスラ解けるようになります。
ぜひ頑張って、合格を目指してくださいね!
▼ちなみにですが、その後簿記2級も受けました。2級対策についてはこちら▼